最近人気が上昇している「ポッドキャスト」というインターネット上で音声コンテンツを楽しめるサービスについてよく知らない方も多いかもしれません。配信を始めたいが、ポッドキャストの使い方や種類をまだ知らない方に自分に向いているか考えるためにもよく理解しておくと良いでしょう。
今回は、ポッドキャストとは何かについて解説します。また、ポッドキャストアプリの種類や配信するメリット・デメリットについても紹介するので、配信を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ポッドキャストとは?
ポッドキャスト(Podcast)とは、インターネットを通じて配信される音声番組のこと、あるいはその仕組み全体を指します。
現在では、ポッドキャストアプリの種類も数多くあり、ニュースやコメディ、英語学習などコンテンツのジャンルも広がっている状況です。豊富なコンテンツを気軽に楽しめることから、これからもポッドキャストアプリの需要は拡大することが見込まれます。
ポッドキャストの特徴は、配信者自身で自由に音声コンテンツを編集・制作して、配信できることです。そのため、収録した音声を配信したい方には、ライブ配信アプリでの配信よりポッドキャストの方が合っています。
一方、ポッドキャストはライブ配信アプリと違って、生配信ではないので、リスナーのリアルタイムのコメントや反応が得られません。ポッドキャストでは文字や写真の投稿もできないため、リスナーとのコミュニケーションはとりにくいでしょう。
音声配信やラジオとの違い
ポッドキャストと似たメディアとして「音声配信アプリ」や「ラジオ」がありますが、それぞれ特徴が異なります。
音声配信とポッドキャストの違い
音声配信アプリ(stand.fm、Voicyなど)は、1つのプラットフォーム内でライブ配信と収録配信の両方が可能です。リスナーとのリアルタイムでの交流ができる一方、配信はそのプラットフォーム内に限定されます。
ポッドキャストの最大の特徴は、RSSフィードという技術を使って、Apple Podcast、Spotify、Amazon Music、YouTube Musicなど複数のプラットフォームに一斉配信できることです。1つのコンテンツを作成すれば、多くのリスナーに届けられるため、視聴者獲得の効率が高いといえます。
以下の記事では、音声配信アプリの紹介や収益化の方法について紹介しています。合わせてご覧ください。
ラジオとポッドキャストの違い
従来のラジオは電波で放送されるため、リアルタイムで聴く必要がありました。ポッドキャストは録音された音声を配信できるため、リスナーが好きなタイミングで再生・停止でき、途中から続きを聞くこともできます。
また、ラジオは放送局や専門家による制作が中心ですが、ポッドキャストは個人でも自由に制作・配信可能です。コンテンツの長さや形式も自由に選べるため、ニッチなテーマや専門的な内容も配信しやすい特徴があります。
最近ではradiko(ラジコ)のようなインターネットラジオのサービスも登場し、ラジオ番組もオンデマンドで楽しめるようになっています。
しかし、配信の自由度や複数プラットフォームでの配信という点では、まだまだポッドキャストに強みがあるといえるでしょう。
以下の記事では、ラジオとポッドキャストの違いについてより詳しく紹介しています。
ポッドキャストアプリの種類
ここからは、ポッドキャストアプリを種類別に紹介していきます。
Apple Podcast
Apple Podcastは、2019年に音楽や動画から独立した専用アプリとしてリリースされた、ポッドキャストのパイオニアといえる存在です。iOSデバイス(iPhoneやiPad)にプリインストールされており、Apple IDで他のiOSデバイスとの共有が可能になっています。
書き起こし機能でアクセシビリティが高まり、ファンや新しいリスナーだけでなく、配信者にとっても便利な機能といえるでしょう。エピソード内の検索や、タップした任意の箇所から再生することや、再生に合わせて書き起こしを読むといった使い方もできます。
Spotify
音楽配信アプリとして有名なSpotifyですが、500万番組以上のポッドキャストも提供しています。
Spotifyは、音声配信の最大手プラットフォームであり、世界中で6億人以上のユーザーを抱えています。音楽を聴いている際にポッドキャストも発見してもらえる可能性があり、リスナー獲得のチャンスが大きいといえるでしょう。
独自のオリジナル番組を提供しており、豊富な種類があるので自分の興味や好みに合った番組を見つけやすいです。
また投票機能でリスナーの声を聞くことができます。投票機能を活用することで、リスナーのエンゲージメントの向上が可能。Spotifyリスナーは感想を簡単に伝えることができるため、ポッドキャスターはいつでもリスナーとのつながりを深めることができます。
YouTube Music
YouTube Musicは、Googleが提供するポッドキャストサービスです。Google Podcastが2024年後半にサービスが終了したことに伴い、ポッドキャスト機能がYouTube Musicへ統合されました。
最大の特徴は、音声のみのポッドキャストだけでなく「ビデオポッドキャスト」にも対応している点です。すでにYouTubeチャンネルを持っている配信者であれば、動画と音声を同じプラットフォームで管理できます。
ビデオポッドキャストについては以下の記事で詳しくご紹介しています。
Amazon Music
Amazon Musicは、Amazonが提供する音楽ストリーミングサービスで、2020年9月からポッドキャスト配信を開始しました。Amazonアカウントがあれば無料でポッドキャストを聴けるため、Amazonユーザにリーチしやすいという特徴があります。AlexaデバイスやEchoシリーズとの連携により、声だけで操作できる点も便利です。
Overcast
Overcastは、ポッドキャストを気軽に楽しめる機能が豊富なプレーヤーアプリです。無音部分を自動でカットする「Smart Speed」や、小さい音を大きくしたり大きい音を小さくしたりする「音量の標準化」、雑音の低減化をする「Voice Boost」など、便利な機能を備えています。
ポッドキャストアプリの選び方について、以下の記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
ポッドキャストのメリット・デメリット
ここからは、ポッドキャストのメリットとデメリットを紹介していきます。
メリット
メリットは3つあります。
- 着実に積みあがる
- 総再生時間が多い
- 編集コストがかかりにくい
まず、ストックされていくコンテンツであるので、継続していくことで着実に再生回数が増えるでしょう。
2点目に総再生時間が多いことがあります。ポッドキャストは「ながら聴き」で楽しめることから、時間を有効活用しやすいため、再生されやすいコンテンツといえます。総再生時間はYouTubeの2~3倍といわれており、その点でも有利です。
ミクチャや17LIVEなどの音声配信アプリでの配信と比べるても、ポッドキャストに対応したアプリに一斉に配信できるため視聴者を確保しやすいでしょう。
3点目に編集コストの小ささが挙げられます。ポッドキャストの編集作業は、YouTubeの1/3の時間と費用で出来るといわれているため、編集コストにおいても有利で始めやすいでしょう。
デメリット
ポッドキャストにはデメリットもあるため、認識しておきましょう。
- バズることが難しい
- おすすめに表示されにくい
- 視聴者の母数が少ない
ポッドキャストの配信では、爆発的な再生数は期待できません。コンテンツやプラットフォームの特徴からバズることが難しいため、多くの人に視聴してもらうことを目指す方にはおすすめできません。
また、ポッドキャストはプラットフォーム上のおすすめに乗りにくく、ただ配信しているだけでは新しいリスナーの目に触れるきっかけがありません。ミクチャや17LIVEなどの音声配信アプリでは、急上昇やランキングから新規の動員が見込めるので、その点では不利となっています。自分から他のSNSなどを活用して、視聴者を増やす努力が必要になるでしょう。
最後にポッドキャストの視聴者は、YouTubeの1~2割程度の母数であるといわれていることが挙げられます。母数に圧倒的な差があるため、ターゲットが限られていることになるので再生数が上げ止まりになる可能性も考えられます。
ポッドキャストで配信を始めてみよう
ポッドキャストは音声のみで、編集ができるというコンテンツの特徴から、配信初心者の方でも始めやすい配信方法といえるでしょう。また、プラットフォームも多様なので自分のスタイルにあうものが見つかるでしょう。
市場も拡大し続けており将来性が見込めますが、バズることが難しい側面もあるので、これから配信を検討している方は仕組みも理解する必要があります。
オトキャンパスでは、音声配信に役立つ情報を提供しています。そのほかの記事もぜひご覧ください。
今回は、ポッドキャストとは何かについて解説します。また、ポッドキャストアプリの種類や配信するメリット・デメリットについても紹介するので、配信を考えている方はぜひ参考にしてみてください。