「ポッドキャストで収益を得られるの?」「どうすれば収益化できるの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
プラットフォームによっては収益化の方法や条件は複雑で、わかりにくいかもしれません。
本記事はポッドキャストで収益化を目指す配信者に向けて、各プラットフォームの収益化プランや申請方法などを解説します。
ポッドキャストは収益化に向いている?
ポッドキャストは3つの理由から収益化に向いているといえます。
まずは、エピソードの制作に集中できる配信システムが挙げられます。
具体的にはエピソードをアップロードするだけで、自動的に広告が組み込まれる仕組みです。配信者にとっては制作に集中でき、配信の質が高まるメリットがあります。
次に、各プラットフォームが独自の収益化プランの仕組みを提供している点です。
たとえば、「有料会員向けの限定コンテンツ配信」などが挙げられます。
こうしたオプションを活用すれば、より多様な収益源を確保できるでしょう。
広告単価の高さも魅力の1つです。
YouTubeと比べてポッドキャストの広告単価ははるかに高く、YouTubeの5〜10倍もの単価になるケースもあります。
つまり、同じ視聴者数でもポッドキャストの方が高収入を得られる可能性が高いのです。
ただし、これらの利点を活かすには質の高いコンテンツ制作が欠かせません。
リスナーの心を掴むエピソードを継続的に配信することが、成功の鍵となるでしょう。
収益化プラン一覧表
ポッドキャストの媒体別に収益化プランを一覧にしてみました。
コンテンツ販売 | サブスクリプション | ギフティング(投げ銭) | 企業案件(スポンサー/タイアップ) | 再生時間比例 | |
Spotify | – | △ サブスクリプション | △ リスナーサポート | – | – |
Apple Podcast | – | ◯サブスクリプション | – | – | – |
YouTube Music | – | – | – | – | – |
Amazon Music | – | – | – | – | – |
stand.fm | ◯コンテンツ販売 | ◯メンバーシップ | ◯ギフティング | – | ◯※審査制 |
Radiotalk | – | – | ◯さしいれ | – | – |
上表のようにポッドキャストの収益化プランは、プラットフォームによって大きく異なります。
Spotifyは、サブスクリプションやギフティング、スポンサーシップなど幅広い選択肢があり、特に再生時間に応じた収益モデルが注目されています。
また、Apple Podcastは、コンテンツ販売とサブスクリプションに力を入れていて、有料コンテンツの販売が可能なため、独自の収益戦略を立てやすいでしょう。
YouTube Musicは、すべての収益化オプションを提供しており、柔軟性が高いです。
動画プラットフォームの強みを活かした収益化が可能です。
Amazon Musicは、サブスクリプションとスポンサーシップが主な収益源となります。
再生時間に応じた収益も得られるため、長期的な視点で収益を伸ばせます。
ほかにもstand.fmは、コンテンツ販売やメンバーシップ、ギフティングなど多彩な選択肢があります。
審査制の再生時間比例の収益モデルも特徴的です。
Radiotalkは、ギフティング(さしいれ)に特化したプラットフォームです。
リスナーとの直接的なやりとりを重視する制作者に適しているでしょう。
【サービス別】ポッドキャストの収益化方法
ポッドキャストの収益化には、各プラットフォームで異なる条件があります。
ここからは、以下の主要なプラットフォームごとの収益化条件と申請方法を解説します。
・Apple Podcast
・YouTube Music
・Spotify
・stand.fm
・Radiotalk
Apple Podcast
Apple Podcastでは、Apple Podcasters Programへの参加が必須です。
このプログラムに加入すると、サブスクリプションの販売が可能になります。プログラムでは、年会費の支払いが必要です。
また、申請はApple Podcast Connectアカウントから行えますが、Adminユーザーが操作を行う必要があるので注意しましょう。
登録が完了すると、サブスクリプション登録者向けのオーディオをアップロードできます。
オーディオをアップロードした後、チャンネルを作成し特典を追加し、最後に審査に提出して承認を待ちます。
YouTube Music
YouTube Musicの収益化には、YouTubeパートナープログラムへの参加が必要です。
参加条件は、直近12ヶ月の総再生時間が4,000時間以上であること、もしくは、直近90日間のショート動画の視聴回数が1,000万回を超えることとなっています。
さらに、チャンネル登録者数が1,000人以上であることも必要です。
これらの条件を満たすと、収益化の申請をYouTube Studioから行うことができるようになります。
Spotify
Spotifyの収益化オプションは、現在日本では利用できません。
サブスクリプションやSpotify Partner Programなどのサービスがありますが、
これらは日本ではまだ対応していないので、今後の展開に期待しましょう。
stand.fm
stand.fmでは、誰でも参加できる収益化プログラムがあります。
このプログラムでは、さまざまな要素に基づいてポイントが付与されるもので、投稿した収録放送の再生時間やいいね数、コメント数などが評価対象です。
新規リスナー数なども考慮されるので、幅広い活動が評価されます。
なお、プログラムへの特別な申請は不要で、自動的に参加できるのが特徴です。
Radiotalk
Radiotalkでは、主に2つの方法で収益化が可能です。
1つ目は、リスナーからのギフト獲得です。ライブ配信中にリスナーから送られるギフトが収益になります。
2つ目は、メンバーシップの開設です。メンバーシップを開設すると、定期的な収入を得られる可能性があります。
ただし、メンバーシップの開設には、専用のイベントに応募し審査を通過する必要があります。イベントは数ヶ月に1度開催されるので、定期的に公式情報をチェックしましょう。
ポッドキャストの収益化はプラットフォーム選びがポイント
このように、ポッドキャストの収益化条件はプラットフォームごとに異なることがわかりました。
最新の情報は、各サービスの公式サイトや公式SNSで確認するのが確実です。
収益化を目指す場合は、複数のプラットフォームを併用するのもよいでしょう。
自分の配信スタイルに合ったプラットフォームを選び、継続的に活動することが大切です。