動画プラットフォームとして人気のYouTubeでは、ポッドキャスト配信もできることをご存じでしょうか。YouTubeのポッドキャストを活用することで、リスナーを増やすチャンスが広がります。
ただし、YouTubeは他のポッドキャストプラットフォームとは少し違う特徴がある点は知っておきましょう。
本記事では、YouTubeのポッドキャストの特徴や配信のやり方、動画との違いを詳しく解説します。
YouTubeでポッドキャスト配信ができる
YouTubeのポッドキャストとは、YouTube上で配信される音声コンテンツのことです。以前は「Googleポッドキャスト」として提供されていましたが、2024年に「YouTube Music」に統合され、YouTubeにポッドキャストサービスが登場しました。
YouTubeのポッドキャストの主な特徴は以下の5つです。
・再生リスト内にエピソードを追加していく
・バックグラウンド再生ができる
・収益化できる
・多くのYouTubeユーザーにアプローチできる
・動画ファイルしかアップロードできない
YouTubeのポッドキャストは、YouTubeチャンネル内に「再生リスト」を作成し、そこにエピソードを追加する形で配信します。
有料のYouTube Premiumユーザーはバックグラウンド再生ができるため、音声のみでも楽しんでもらえるでしょう。
また、YouTubeパートナープログラムに参加すればポッドキャストも収益化されます。動画コンテンツと同様に、広告収入やメンバーシップ、スーパーチャットなどの収益を受け取ることができます。
さらに、YouTubeは世界中で大人気の動画プラットフォームのため、多くのユーザーにポッドキャストを聴いてもらえる可能性があります。YouTubeはGoogleが運営しているサービスのため、Google検索で表示されやすいことも強みです。
ただし、YouTubeのポッドキャストは音声ファイルに対応していない点に注意が必要です。他のポッドキャストプラットフォームと異なり、YouTubeでは動画ファイルをアップロードします。
YouTubeでポッドキャストを作成する手順
ここでは、YouTubeでポッドキャストを作成する手順を紹介します。まず、YouTubeアカウントにログインし「YouTube Studio」を開きましょう。
1. 再生リストを作成する
ポッドキャスト用の再生リストを作成します。「作成」→「新しいポッドキャスト」をクリックし、ポップアップで「新しいポッドキャストを作成する」を選択しましょう。
次に、再生リストの詳細を入力します。タイトル、説明文、サムネイルなどを設定し、「作成」をクリックして保存してください。
2. エピソードを追加する
作成した再生リストに、ポッドキャストのエピソードを追加していきます。YouTubeでは音声ファイルではなく、動画ファイルをアップロードします。音声にサムネイル画像や簡単なアニメーションを付け、動画ファイルに変換しましょう。
YouTube Studioの「コンテンツ」→「ポッドキャスト」選択し、再生リストに移動します。「動画を追加」→「動画をアップロードする」をクリックし、追加したい動画ファイルを選択しましょう。
最後に、タイトル、説明文、タグ、サムネイルなどのエピソードの詳細を設定します。
YouTubeのポッドキャストと動画の違い
YouTubeは世界的な動画プラットフォームとして知られています。では、YouTubeのポッドキャストと動画コンテンツはどのように違うのでしょうか。その違いを知ることで、効果的にリスナーを獲得することができます。
YouTubeのポッドキャストと動画は何が違う?
YouTubeのポッドキャストと動画コンテンツの主な違いは、以下のような点です。
ポッドキャスト | YouTube動画 | |
再生完了率 | 高い | 低い |
制作コスト | 安い | 高い |
顔出し | 無 | 有 |
ユーザーの母数 | 少ない | 多い |
バズりやすさ | バズりにくい | バズりやすい |
ポッドキャストは通勤中や家事の最中などに「ながら聴き」できるため、飽きずに最後まで聴いてくれるユーザーが多いです。ポッドキャストの再生完了率はYouTube動画の2倍、総再生時間は2~3倍というデータもあります。
また、音声のみを扱うポッドキャストはマイクと録音ソフトさえあれば収録でき、編集作業も動画よりシンプルです。そのため、動画と比べて制作コストが安く、約3分の1の金額で済むといわれています。
そして、顔出しに抵抗がある人や身バレしたくない人にとっては、顔出しなしで配信できることもポッドキャストの魅力です。
一方で、ポッドキャストのリスナーはYouTubeの1~2割程度といわれており、ユーザー母数の少なさはデメリットといえます。ポッドキャストは「おすすめ」に出にくいため、動画と比べて新規リスナーを獲得しにくく、爆発的に再生数を伸ばす(=バズる)ことも難しいでしょう。
ポッドキャストと動画、配信者におすすめなのは?
以上のようなメリット・デメリットを考えて、ポッドキャストがおすすめなのは「予算が限られている人」や「音声で個性を表現したい人」です。初めて配信コンテンツを作る人も、ポッドキャストならハードルが低いでしょう。
一方で、動画がおすすめなのは「視覚に訴求したい人」や「バズを生み出したい人」です。外見やファッション、おすすめ商品などを訴求したい場合は動画の方が向いています。また、動画は「おすすめ」に出やすいため、面白い動画であればバズるチャンスもあるでしょう。
配信で成功したいなら両立もおすすめ
ここまでポッドキャストと動画の違いを見てきたうえで、結論としては「ポッドキャストと動画の両立がおすすめ」です。2つのコンテンツを併用することで、より多くのユーザーにアプローチできます。
例えば、ポッドキャストのリスナーが動画も見てSNSで拡散してくれたり、「おすすめ」に出てきた動画を見たユーザーがポッドキャストも聴いてくれる、といったメリットが期待できます。
また、ポッドキャストで配信した内容を動画でさらに詳しく紹介する方法や、その逆も可能です。その結果、ユーザーの満足度を高めることができます。
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YouTubeポッドキャストは多くのリスナーを獲得するチャンス
YouTubeでポッドキャストを配信する手法は、徐々に注目が高まっています。YouTubeという大人気の動画プラットフォームを活用することで、多くのリスナーを獲得できるチャンスがあるでしょう。ポッドキャストと動画配信を両立するのもおすすめです。
この記事を参考に、ぜひYouTubeでポッドキャスト配信を始めてみてください。