ビデオポッドキャストとは?動画形式のメリットや作成方法も紹介

海外から人気に火がつき、日本でもじわじわ話題になっている「ビデオポッドキャスト」をご存じですか?ビデオポッドキャストとは、音声だけでなく映像が付いたポッドキャストのことです。しかし、わざわざ映像を付ける意味やYouTubeとの違いなど、気になる点も多いかもしれません。

本記事では、ビデオポッドキャストの特徴やメリット、作り方について紹介します。興味のある方はぜひビデオポッドキャストの配信にチャレンジしてみましょう!

ビデオポッドキャストとは?

ビデオポッドキャストとは映像付きのポッドキャストのことで、具体的には「ポッドキャストの収録風景を撮影した動画」です。

ビデオポッドキャストの主役はあくまでも「トーク」で映像は脇役といえます。そのため通常のYouTube動画とは異なり、シンプルな動画になります。テロップや効果音もあまり入れません。また、ビデオポッドキャストは20分〜30分以上の動画が多く、YouTube動画と比べて尺は長めです。

ビデオポッドキャストは海外ではすでに人気があり、Spotifyでは2024年7月にビデオポッドキャストの本数が25万本を突破しました。

日本でもビデオポッドキャストの人気はじわじわと高まっており、これからブームになることが予想されます。

出典:Spotify「250,000 Video Podcasts and Counting」

動画形式のポッドキャストのメリット

ビデオポッドキャストのメリットは、主に以下の3つです。

・音声だけでは伝わりにくいニュアンスを伝えられる
・エンゲージメントが向上する
・新規リスナーを獲得しやすい

ビデオポッドキャストでは配信者の表情やジェスチャーが見えるため、音声だけでは伝わりにくい細かなニュアンスまで伝えることができます。

またビデオポッドキャストでは、写真やイラスト、商品などを見せることも可能です。視覚も活用することで、より詳しい情報をリスナーと共有できるでしょう。

さらに、動画はYouTubeの「おすすめ」に表示されやすく、新規リスナーを獲得しやすいという特徴もあります。映像があると「切り抜き動画」を作成しやすいため、SNSでの拡散力も増します。

一方で、ビデオポッドキャストには以下のようなデメリットも存在します。

・収録にコストや手間がかかる
・リスナーがトークに集中しにくくなる恐れがある

通常のポッドキャストであればマイクやスマートフォンだけで収録でき、編集もシンプルです。一方、ビデオポッドキャストの収録にはカメラや照明機材が必要で、編集も複雑になるため、コストや手間がかかります。

また、ビデオポッドキャストは視覚情報が加わるため、場合によってはリスナーがトークに集中しにくくなるかもしれません。ファッションや背景などにこだわりすぎると、肝心のトークではなく「映像」が主役になってしまう恐れがあります。映像はできるだけシンプルに仕上げましょう。

ビデオポッドキャスト作成の流れ

ここでは、実際にビデオポッドキャストを作成する流れを解説します。

1. 番組のテーマと形式を決める

まずは、番組のテーマと形式を決めます。配信者の得意ジャンルや、リスナーが興味を持ってくれそうなジャンルからテーマを選びましょう。

また、一人語りか複数人での対談形式か、ゆるい雰囲気にするか台本をしっかり作り込むかなど、番組の形式も決めていきます。

2. 台本と動画の構成を作る

次に、番組の台本と構成を作成します。台本と構成をどれくらい作り込むかは、番組の形式や雰囲気によって異なるでしょう。

箇条書きで簡単な流れだけを決める場合もあれば、しっかりとセリフを決める場合もあります。

3. 収録場所と機材を準備する

ビデオポッドキャストを収録するためには、撮影ができる場所と機材が必要です。自宅でもいいですが、より本格的に撮りたい人はレンタルスタジオを利用してもよいでしょう。

機材はカメラとマイクに加えて、照明もあるとよりきれいに撮影できます。複数人の対談形式の場合、カメラを数台用意すると全員の顔を正面から撮ることができます。

4. 撮影・録音

ここまで準備が整ったら、いよいよ撮影に入ります。台本を基に撮影を進めましょう。

またビデオポッドキャストは、通常の動画コンテンツより音声を重視する必要があります。ノイズに注意し、良い音質で録音しましょう。

5. 編集

撮影が終わったら、映像編集ソフトを用いて編集します。不要な部分をカットするほか、強調したい言葉にテロップを付けたり、チャンネル名や動画タイトルを画面上に設置したりすると効果的です。

通常の動画コンテンツではテロップや効果音を多用しますが、ビデオポッドキャストではそこまで凝る必要はありません。

6. アップロード

編集が終わったら、YouTubeやSpotifyなどのプラットフォームにアップロードしましょう。音声のみのポッドキャストと同じく、エピソードのタイトルや説明文、タグなどを設定します。

音声と動画の「いいとこどり」のビデオポッドキャストに挑戦しよう

ビデオポッドキャストは、配信者の表情やジェスチャーで細かなニュアンスまで伝えられる、音声と動画の「いいとこどり」な手法です。

動画を付けることで拡散されやすくなり、新たなリスナー獲得のチャンスも広がります。新たなリスナー層を開拓したい人は、ぜひこの記事を参考にビデオポッドキャストに挑戦してみてください。