ポッドキャスト広告とは?メリットから仕組み、出稿方法までを紹介

近年人気が高まるポッドキャストは、広告メディアとしても関心を集めています。ポッドキャスト広告は音声のみですが、効果的にリスナーへ訴求できる手法として企業やブランドから注目されているのです。

本記事では、ポッドキャスト広告の仕組みやメリット、出稿方法と広告の種類などを解説します。企業やブランドの広報担当者の方は、この記事を参考にぜひポッドキャスト広告を取り入れてみてください。

ポッドキャスト広告とは?

ここでは、ポッドキャスト広告の定義や仕組みをお伝えします。
ポッドキャスト広告とは、ポッドキャスト番組を通じて配信される音声広告のことです。
仕組みとしては、主に以下の2つの方法があります。

・事前に収録した音声を番組の前後あるいは番組内に挿入する
・番組内で配信者が広告内容を紹介する

ポッドキャスト広告は、Apple PodcastやSpotify、YouTube Musicなど、主要なポッドキャストプラットフォームを通じて配信することが可能です。

ポッドキャスト広告の主なメリット

ポッドキャスト広告には、以下のように多くのメリットがあります。

・完全聴取率が非常に高い
・日常生活の中で接触機会が多い
・情報感度の高いユーザーへリーチできる

完全聴取率が非常に高い

ポッドキャスト広告はYouTube広告などと比べ、完全聴取率(広告を最後まで聞いたリスナーの割合)が非常に高いという特徴があります。

これは、ポッドキャストを家事や通勤・通学の最中に「ながら聴き」する人が多いためです。何かをしながら画面操作をする人は少ないため、ポッドキャスト広告はスキップされにくいとされています。

例えばApple Podcastの場合、番組が始まる直前に流れるプレロール広告はスキップ不可ということもあり、完全聴取率は96%といわれています。

日常生活の中で接触機会が多い

ポッドキャストは「ながら聴き」できるため、一日の中で何度も聴く人や長時間聴く人も少なくありません。

印象的なポッドキャスト広告であれば、自然と商品名やブランド名を認知してもらえるでしょう。

情報感度の高いユーザーへリーチできる

ポッドキャストは、ユーザーが聴きたい番組を自ら選び、能動的に聴くコンテンツです。ポッドキャストリスナーは、聴きたいものや知りたいことが明確にある「情報感度の高いユーザー」だといえるでしょう。

このようなユーザーは、気になる広告に出会うとやはり能動的に動くため、検索や購入に辿り着く可能性が高いです。ポッドキャスト広告は、確度の高いユーザーへ効率的にリーチできる手法といえます。

ポッドキャスト広告の出稿方法と広告形式

ここでは、ポッドキャスト広告の出稿の流れと、広告形式の種類について解説します。

出稿の流れ

ポッドキャスト広告を出稿する基本的な流れは、以下の通りです。

1.広告の目的やターゲットを設定する
2.ナレーション台本を作成する
3.ナレーターを選定し、依頼する
4.音声を収録し、編集する
5.広告を配信する

まずは、広告の目的やターゲットユーザー層を設定します。これをもとに、配信先となるポッドキャスト番組も選定しましょう。

次に、目的やターゲットユーザーに合わせてナレーション台本を作成します。ポッドキャスト広告は一般的に15~60秒なので、この長さに収めましょう。

ポッドキャスト広告では、ナレーターの選定も重要です。広告代理店に依頼する場合、ナレーターのキャスティングもサポートしてくれることがあります。

台本が完成しナレーターも決まったら、音声を収録します。スタジオを借りて収録する場合もあれば、ナレーターが持っている機材で宅録する場合もあるでしょう。

音声を収録したら、ボリュームを調整したり、BGMや効果音を加えたりして編集します。
広告素材となる音声ファイルが完成したら、各ポッドキャストプラットフォーム向けに配信します。

広告形式の種類

ポッドキャスト広告には、以下の4種類があります。

・プレロール広告(番組開始前)
・ミッドロール広告(番組途中)
・ポストロール広告(番組終了後)
・ホストリード広告

「プレロール広告」は番組の開始直前で流れるため、ほぼ確実に聴いてもらえる点がメリットです。

「ミッドロール広告」は番組の途中に挿入される広告です。番組に集中している状態のリスナーに聴いてもらうことができます。

番組の最後に流れる広告「ポストロール広告」は、リスナーの記憶に残りやすく、番組を最後まで聴いている熱心なリスナーへの訴求が可能です。

「ホストリード広告」は、ポッドキャストのホスト(配信者)が、番組内で商品やサービスを紹介する形式の広告です。ホストが体験談や感想を交えながら紹介するため、リスナーが親近感を抱きやすいというメリットがあります。

ポッドキャスト広告を扱う会社・サービス3選

初めてポッドキャスト広告を配信する場合、ターゲット設定から配信まですべてを行うのは簡単ではありません。
そこで、ポッドキャスト広告のプロにサポートしてもらうのがおすすめです。ここでは、ポッドキャスト広告を扱う会社・サービスを3つ紹介します。

オトナルポッドキャストアドネットワーク(アドネットワーク・大規模)

アドネットワークとは、複数のメディアの広告枠を束ねた広告配信ネットワークのことを指します。オトナルポッドキャストアドネットワークは、国内最大級のポッドキャスト広告アドネットワークです。

オトナルでは、複数のポッドキャストアプリに向けて一括で広告を配信しています。

広告配信先には誰もが知るラジオ局や新聞社、出版社、テレビ局などが多く、配信できる番組は500以上に上ります。大規模なポッドキャスト広告を打ちたい企業におすすめのサービスです。

Audiostart(アドネットワーク・中小規模)

Audiostartは、ポッドキャストを収益化したい番組配信者と広告主をつなぐアドネットワークです。

個人の配信者から中規模の番組を中心に、400以上のポッドキャストが参加しています。受賞経験をもつ番組や登録者数10万人超えの人気番組もあるため、多くのリスナーに効率よくリーチできるでしょう。

株式会社クロト(運用代行)

株式会社クロトは、Web広告やWebマーケティング、コンテンツ制作などを幅広く担っているWeb制作会社で、ポッドキャスト広告の運用代行も行っています。

クロトは、企画から台本制作、キャスティング、音声収録、広告配信、配信後の分析まで、ポッドキャスト広告に関わる業務全般をサポートしてくれることが特徴です。また、ポッドキャスト番組そのものの制作も依頼できます。

注目度が高まるポッドキャスト広告をいち早く活用

ポッドキャスト広告は完全聴取率が高く、能動的なユーザーにリーチできるなど、メリットの多いマーケティング手法です。

ポッドキャストの人気は年々高まっているため、今後ポッドキャスト広告もさらに浸透していくことが予想されます。競合他社に先駆けてポッドキャスト広告を導入すれば、差別化も可能です。

ポッドキャスト広告で成果を出すためには、配信先番組の選定やナレーターの選定、配信後の分析など、制作・運用ノウハウが必要です。実績が豊富なプロの力を借りながら、商品やサービスの魅力をポッドキャスト広告で伝えてみましょう。