このエピソードで扱われていたのは、哲学の中でも特に難解だと言われるヘーゲル哲学。
正直、「ヘーゲル」と聞いた時点で、かなり難しそうだなと思いました。
でも、この番組ではそんなヘーゲル哲学を、まさかの「ギャル」で考えていきます。
ギャルのようにポジティブ思考で
「心にギャルを飼う」という考え方があるらしく、簡単に言えば、嫌なことやネガティブなことがあったときに、一度ギャルのようにポジティブに受け止めてみるというもの。
「まあ、なんとかなるっしょ」
「それも経験じゃん」
「逆にこれ、よくない?」
みたいに、嫌な出来事をそのままネガティブなものとして終わらせず、別の見方に変換してみる。
番組では、この「心の中のギャル」を哲学的な考え方と重ねながら、ヘーゲルの思想について説明していきます。
さらに「心の中にマツコを飼う」という話も出てきて、難しい哲学の話なのに、妙に日常に置き換えやすいのが面白かったです。
私が特に面白いと思ったのは、ヘーゲルが「否定」を単純に悪いものとして捉えていないところでした。
哲学史を見ていくと、ある哲学者が「こうだ」と主張し、それに対して別の哲学者が「いや、それは違う」と否定する。その繰り返しによって、哲学そのものが進んできたとも言えます。
哲学を学び始めたばかりだと、「結局、誰の考えが正しいの?」と思ってしまう。
でも、ヘーゲルの考え方からすると、そもそも否定されること自体が、次に進むために必要なことなのかもしれません。
「否定された=間違いだった」ではなく、
「否定されたからこそ、次の考えが生まれる」
ということ。
そう考えると、歴史も人間の考え方も、ずっと同じ場所に留まっているわけではなく、対立や矛盾を乗り越えながら少しずつ進んできたものなのかなと思いました。
答えを探すだけが正しいわけじゃない
この考え方を聞いていて、私は「矛盾って、意外といいものなのかもしれない」とも感じました。
普通は、矛盾している状態を見ると「どっちが正しいの?」と答えを出したくなります。
でも、二つの異なる考えがぶつかるからこそ、「じゃあ、その両方を踏まえたらどうなる?」という新しい問いが生まれる。
すぐに答えが出ないからこそ、考え続けることができる。
それが哲学なのかもしれません。
そして、ヘーゲルが大切にしていたのが、まさにこうした対立や矛盾を含めた「対話」なのだと知ると、哲学が少し違って見えてきました。
哲学というと、一人で難しい本を読みながら「正解」を探すものだと思っていました。
でも実際には、自分とは違う考えに出会い、それを否定したり、否定されたりしながら、自分の考えそのものを更新していく。
そう考えると、哲学は意外と私たちの日常にもあるのかもしれません。
仕事で嫌なことがあったときも、人間関係で「なんで?」と思ったときも、自分の考えと誰かの考えがぶつかったときも。
そこで「これは最悪だ」と終わらせるのではなく、
「ここから何が生まれるんだろう?」
と考えてみる。
それが、私にとってこのエピソードから得た一番大きな気づきでした。
まとめ
世界一難しいとも言われるヘーゲル哲学を、「心にギャルを飼う」という身近な感覚から考えてみる。
難しいことを難しいまま説明するのではなく、日常の言葉に置き換えることで、哲学が少しだけ自分の生活に近づいてくる。
哲学初心者の私にとっては、そんな入口を作ってくれるエピソードでした。